オリ山田久志臨時コーチ、サイド転向の佐藤世那に助言「簡単にはいかない」

フリー打撃に登板したオリックス・佐藤世那【写真:編集部】
フリー打撃に登板したオリックス・佐藤世那【写真:編集部】

昨年オフにサイドスロー転向した佐藤、フリー打撃で好投「空振りを取れるように」

 オリックス宮崎春季キャンプ第3クール3日目の12日、球団OBの山田久志臨時投手コーチが合流した。1軍のフリー打撃視察を終えると、隣接する2軍球場に足を運び昨年オフからサイドスローに転向した佐藤世那投手にアドバイスを送った。

 球界最高峰のサブマリンと呼ばれ、通算284勝を挙げたレジェンドが見つめる先にはプロ3年目を迎える右腕の姿があった。新フォーム習得を目指す佐藤世は2軍のフリー打撃に今キャンプ初登板。打者9人を相手に32球を投げ、打たれた安打はわずかに2本だった。

 オーバースローからサイドスロー転向の期間は約3か月。まずまずの結果を残した右腕に山田臨時コーチは「馬力はある。まだまだ、形づくりをしっかりしていかないといけない。そんなに簡単にはいかないから」と口にし、まずは土台を作り、経験を積むことが必要だと説明した。

 アンダースローとまではいかないが、一大決心して決めたサイドスロー転向。これまで投げていなかったシンカーにも挑戦し活路を見出そうとしている。佐藤世は「球速というよりも、腕の振りを意識しています。空振りを取れるようにしたい」と力を込めた。仙台育英時代の2015年、夏の甲子園では準優勝に輝いた右腕は1軍初登板を目指し新フォームをものにしようとしている。

(Full-Count編集部)

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