空振りのはずがまさかのファウル判定… “誤審”に抗議のRソックス指揮官が退場
2番手登板の澤村はメジャー6戦目で初失点、サノにソロ被弾で1回1失点
■ツインズ 4ー3 Rソックス(日本時間16日・ミネソタ)
レッドソックスのアレックス・コーラ監督が15日(日本時間16日)、敵地でのツインズ戦で退場処分となった。8回の守備で、映像では完全に空振りに見えるプレーを球審がファウルと判定したことに猛抗議した。試合は3-4で9回サヨナラ負け。米メディアは「残酷な誤審である」などと呆れかえっている。
この試合でレッドソックス澤村拓一投手は2点ビハインドの6回に登板。先頭のサノに左越え本塁打を浴び、メジャー6試合目で初失点を喫した。それでも後続は二ゴロ、見逃し三振、遊ゴロに抑え、1回1安打1奪三振1失点。防御率1.42となった。
3-3で迎えた8回1死二、三塁の場面。レッドソックスのマット・アンドリース投手が投じた低めの変化球にツインズのライアン・ジェファーズのバットは空を切ったように見えた。しかし、球審の判定はファウル。これに抗議したコーラ監督は退場を命じられた。同監督の退場は今季初で通算4度目になるという。
地元メディア「ボストン.com」によると、コーラ監督はフィールドから出る際「2つ目だぞ!」と言い放ったという。今回のツインズとのシリーズでは、この試合の前にもファウルチップ絡みでレッドソックスに不利な判定になったことを指しているようだ。
映像を見る限りは完全な空振り。米記者はそろって苦言を呈している。地元メディア「アリゾナ・デイリースター」のマイケル・レブ氏は「残酷な誤審だ。結局その打席は三振だったが、あそこまで酷いファウルチップの判定は見たことがあったかどうか定かではない」と自身のツイッターに投稿した。
米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のレッドソックス番記者ジェン・マカフリー氏は「審判についてくどくど言い続けるわけではないけど、あの空振りはバットの先端から少なくとも2インチ(約5センチ)は離れていたし、明らかにファウルではなかった」。MLB公式のレッドソックス番記者イアン・ブラウン氏は「アレックス・コーラが議論に値する判定の件で退場になった。際どいファウルボールでさえなかった。しかしこれはレビューが可能な類ではない」とそれぞれ自身のツイッターに綴っている。