マイアミ・デイド郡が「前オーナーとジーターを訴訟」 地元メディア報じる
前オーナーが球団売却に伴う支払い義務に応じず、ジーター氏にも契約上の責任?
マーリンズの新オーナーに就任したデレク・ジーター氏が、前オーナーのジェフリー・ローリア氏とともにマイアミ・デイド郡から訴えられたと、地元メディアが報じている。球団買収で生じた同郡への支払い義務を前オーナーが果たしていないためで、ジーター氏にも契約上の責任があるという。
地元メディア「CBSスポーツ」は「『つじつまの合わない』収益分配をめぐってマイアミ・デイドがジェフリー・ローリアとデレク・ジーターを訴訟、と報じられる」と伝えた。マイアミ地元紙などの報道を総合したニュースとなっている。
記事では、昨年9月にジーター氏と投資家のブルース・シャーマン氏に球団を12億ドル(約1276億円)で売却したローリア氏が、マイアミ・デイド郡に収益を分配しないことを決めたとレポート。マイアミ・デイド郡は、公金の5億ドル(約530億円)を本拠地マーリンズ・パーク建設のために投じており、「2009年の取り決めでは、10年以内にローリアが球団を売却した場合、その販売益の5%を得る資格が同郡にある」というのだ。
実際に、ローリア氏は10年以内に球団を売却したことになるが、「彼は含み損を示すことでこれらの義務から逃れている」と地元紙などが伝えているという。記事では「2002年にローリアが1億5800万ドル(約168億円)で球団を買収したことを考えると、本当にくだらない」とも言及している。
「同郡は法廷闘争なしに、これを受け入れるつもりはない」
「CBSスポーツ」はこう伝えた上で、地元紙「マイアミ・ヘラルド」のダグラス・ハンクスの「スクープ」を紹介。「12億ドルの球団売却に関する収益分配からマイアミ・デイド郡は何も恩恵を受けることはないと前マーリンズオーナーは主張しており、同郡はジェフリー・ローリアとデレク・ジーターを告訴しようとしている」。契約上の責任で、マーリンズの新オーナーのジーター氏も告訴されることになるとしている。
主力の大量放出で地元メディアやファンから批判を浴びているジーター氏。思わぬ形で新たな注目を浴びる形になってしまった。
(Full-Count編集部)