隻眼の外野手が再び目指すメジャー 自分の目を撃った29歳が3Aロースター入り
MLB100試合出場のロビンソンは昨年自殺を図り、銃でこめかみを撃った
右目を失った選手がジャイアンツ傘下3Aサクラメント・リバーキャッツのロースター入りを果たし、6日(日本時間7日)のアスレチックス傘下3Aラスベガス戦で今季初出場を果たした。2017年にメジャーデビューを果たしたドリュー・ロビンソンは昨年4月、自ら自分のこめかみを銃で撃って右目を失ったが、4度の手術を経て復帰。メジャー復帰を目指しているという。
ロビンソンは外野と二塁、三塁をこなせる右投げ左打ちのユーティリティで、2017年から19年にレンジャーズ、カージナルスで計100試合に出場した。米ヤフースポーツによると、鬱病に悩まされていたロビンソンは昨年4月にラスベガスにある自宅のリビングで自殺を図り、自分のこめかみを銃で撃った。それから20時間後に意識を取り戻し、激痛の中救急車を呼んだという。
米テレビ局「CBSスポーツ」によると、これまでに右目の摘出を含め4度の手術を受け、昨年12月にジャイアンツとマイナー契約。今季は体重を20ポンド(約9キロ)増やしてシーズンに臨んでいる。目標はメジャー復帰。片方の目を失った選手がメジャーでプレーすれば、1957年にパイレーツに在籍したワーミー・ダグラス投手以来になるという。
開幕前、ロビンソンは自身のツイッターに「僕は正式に片目のプロ野球選手になった。サクラメント・リバーキャッツのロースターに入れることは僕にとって本当に幸運なこと。(開幕戦をラスベガスで迎えられることに)夢の中を生きている気分だ。ワクワクしているし、緊張もしているし。何よりもまず、魔法のような経験をする準備はできているよ」と綴っている。
6日(同7日)のラスベガス戦に「8番・右翼」で出場して4打数4三振、7日(同8日)の試合も4打数無安打3三振に終わったロビンソン。ハンディを克服し、メジャーに復帰できるか。今後の活躍が注目される。
(Full-Count編集部)