大谷がキャンプで解決すべき“宿題” NPB助っ人の証言を基に米メディアが指摘
米国で証明すべき“直球での空振り奪取”と“内角打ち”
メジャー初のキャンプに臨んでいるエンゼルスの大谷翔平投手が連日、同僚を驚かせている。ブルペンで伸びのある直球を投じたかと思えば、フリー打撃では柵越えを連発。その飛距離はメジャーリーガーに衝撃を与えるほどで、二刀流の魅力に同僚もハマりつつある。
そんな中、米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」は、投打における大谷の“宿題”を指摘。投手としては“直球での空振り奪取”、打者としては“内角打ち”がポイントになるとしている。この2つが課題ではないことをキャンプ中に証明するべきだというのだ。
記事のタイトルは「メジャーの天才である二刀流の大谷が、スプリングトレーニングでこの熱狂ぶりに値する選手だということを証明する方法」。米メディアも連日、その動きを取り上げるなど、大谷について「熱狂」が巻き起こっていることは確か。ここまでは、その高い能力で周囲を驚かせているが、「未だに分かっていないことは、大きな違いを生む可能性がある細かいことにいかに彼が対処していくのかということである」と指摘している。
大谷は、MLB公式サイトや米国の野球専門シンクタンク「ベースボール・プロスペクタス」の有望株ランキングで上位に選出されている。記事では、このことを紹介しつつ、「100マイル(約161キロ)のフォーシーム、及び素晴らしいフォークとスライダーを自由自在に操る大谷に、その大部分が心を奪われているということだ。しかし、脅威的なパワーを備えた彼の打撃を過小評価しているというわけではないのだ」と投打における圧倒的な能力を絶賛。特に、投手として最大の魅力である剛速球が最高値、平均値でともに高いことに触れ、「彼には世界における球速のタイタン(ギリシャ神話に出てくる巨人)の資格が与えられるのだ」としている。
もっとも、メジャーには剛速球を武器にする投手は多い。マイナーにも、荒削りながらスピードが売りという若手がゴロゴロいる。それに慣れている打者に対しては、速球が武器になりにくいというのだ。