広島が最下位脱出 新井が2771日ぶり1号含む4打点、ジョンソン防御率0.71
5連勝で5位浮上、ジョンソンは33イニング連続自責ゼロ
広島が阪神に快勝し、最下位を脱出した。敵地甲子園での一戦で、先発のクリス・ジョンソン投手が7回4安打無失点の好投で4勝目。リーグトップの防御率は驚異の0.71となった。打線も、5回に新井貴浩内野手が復帰1号2ランを放つなど4打点の大活躍で左腕を援護。10-0で阪神を破り、5連勝で最下位脱出に成功した。
リーグトップの防御率0.82でこの試合に臨んだジョンソンは、初回に2死満塁のピンチを招くも、マートンを二ゴロに仕留めて無失点。2回も1死二塁とされたが、能見を見逃し三振、西岡をピッチャーゴロに打ちとった。
すると、広島打線が粘投に応える。3回、田中の三塁打などで相手先発・能見から1死一、三塁とチャンスを作り、丸がセンターへタイムリー。先制に成功した。
ジョンソンは3回を三者凡退、4回には1死満塁とされながら、能見、西岡を2者連続で空振り三振に切って取り、またもピンチを脱した。
5回、広島に待望の一発が飛び出す。2死二塁から新井が豪快なスイングで能見の直球を捉え、左中間スタンドへと叩き込んだ。8年ぶりに広島に復帰した男の今季1号2ラン。広島では2007年10月7日のヤクルト戦以来となる2771日ぶりの一発を昨年までプレーした古巣・阪神の本拠地・甲子園で放った。貴重な追加点をもたらし、リードを3-0と広げた。
ジョンソンは5、6回と無失点に抑える。すると、7回にまたも新井のバットが追加点をもたらす。1死一、三塁で打席に立つと、一塁走者の丸が二盗に成功。二、三塁とチャンスが広がり、ここで3番手の松田からセンター前への2点タイムリーを放った。
ジョンソンは7回も三者凡退に抑え、126球を投げきり降板。33イニング連続自責ゼロ(失点は1)で防御率0.71とした。
広島は8回にも田中の犠飛で1点を追加。9回には鈴木誠の満塁ホームランも飛び出し、10-0で快勝した。0.5ゲーム差だった阪神を破り、5位に浮上した。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count