「身長を理由に落としたらかわいそう」 163センチ、元西武“小兵野手”の指導哲学
水口大地さんは昨年限りで現役引退、今季からライオンズアカデミーコーチに
2021年にライオンズアカデミーコーチに就任した水口大地さんは、身長163センチと小柄ながら西武で8年間プレーした。身長が低いため野球を続けることを悩んだ時期もあったが、楽しいから続けられたという。子どもたちにも、野球を楽しんでもらいたいという気持ちで指導に当たっている。【篠崎有理枝】
「早いクラスは夕方4時半から始まり、遅いクラスは夜の9時過ぎまで授業をやっていて、中には1時間半くらいかけて来る生徒もいます。他の子がゲームをしたりして遊んでいる時間に来てくれるだけでもすごいことです。レッスン中に危ないと感じた時は怒ることもありますが、まずは楽しんでもらうことが一番だと思っています」
受講生は小学1年生から中学3年生。まだ身体ができていないこともあり、基本的なことを中心とした指導を心がけ、楽しんで学んでもらうことが技術の向上にもつながると考えている。
「難しいことは、もっと上の年齢になってからでもいいと思っています。日本は施設が立派ですが、例えばドミニカとかでは、ボロボロになってどこに跳ねるかわからないボールを小さい時から追いかけている。そこでハンドリングが身についてくると思います。小さい時から楽しんでやることができたら、自然と技術もついてくると思います」