新人記録樹立のDeNAクローザー山崎康晃 魔球・ツーシームの秘密とは

首位DeNAを支える新守護神、ツーシームの変化には驚きの声も

 セ・リーグ首位を走る横浜DeNA。大卒ルーキーのクローザー・山崎康晃投手の存在が好調のチームを支えている。

 リーグトップの14セーブを挙げ、5月8~10日の巨人との首位攻防3連戦では3連投とフル回転。3試合2セーブと好投した。8日の試合では152キロのストレートを軸に、三者連続三振という離れ業で試合を締め、プロ野球の新人記録となる9試合連続セーブをマーク。「緊迫した場面でなげることができてよかったです」と笑顔を浮かべた。10日の試合はヒットを1本打たれたものの、無失点で抑え、がっちりと首位をキープした。

 昨年のドラフトで亜細亜大学から1位で入団した即戦力右腕。東京・帝京高校から亜大に進学。東都リーグなどで神宮を沸かせた投手である。舞台をプロの世界に移しても、輝きを放つ。野球ファンの間では、山崎の持つツーシームの変化に驚きの声が上がっている。

 テレビの実況や解説でも「スプリット」「フォーク」といった名前を出しているが、この縦に落ちるような変化球が山崎のいうツーシームなのだ。

 ツーシームとはストレートと同じ軌道でシュートのように変化するボール。バッターの手元で変化するため、芯を少しずらして詰まらせる狙いがある。ボールが一回転する間に、縫い目が二回通過する向きで投げられ、その空気抵抗で変化する。

 山崎のツーシームは縦の変化もする。これが打者を翻弄している。

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