セ・リーグで最も失点がかさむ阪神 課題はどこに?

失点率がリーグワーストの阪神、問題は投手陣よりも打球処理にあり?

 セ・リーグで前評判の高かった阪神の調子がなかなか上がらない。5月10日終了時点で15勝20敗の借金5。1試合平均得点は3.00でリーグ5位と伸び悩んでいるが、それ以上に深刻なのが失点率(9イニング当たりの失点)で、リーグワーストの4.56まで悪化している。阪神のディフェンスは上位球団に水をあけられているといってよい。

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投手のパフォーマンスはまずまず。それでもかさむ失点

 ディフェンスを、投手の関与が大きい投球と、守備力の関与が大きい打球処理に分けて数字を見ると、投球については健闘しているといえる。三振を奪う割合、四球を出す割合、打球管理(リスクの少ない打球=ゴロを打たせているか)において、阪神投手陣はそれなりの成績を残している。唯一外野フライに占める被本塁打の割合が高い点は失点を増やしたと思われるが、セ・リーグの平均に比べ1試合平均で1点以上オーバーする理由にはならない。

 阪神の失点がかさんでいる理由は打球処理にありそうだ。インプレー打球をアウトにする割合が65.1%とリーグで最も悪い。トップの中日とは6.1%もの差をつけられている。阪神だけが他球団に置いていかれているのが見てとれる。

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