ハム清宮、初フル出場で濃密3時間20分 守備で悪戦苦闘「体で止めてれば…」
打撃では2四死球で4試合連続出塁「そこは大事にしている持ち味」
日本ハムの清宮幸太郎内野手が3日、本拠地でのロッテ戦に「6番・一塁」で先発し、実戦5試合目で初めてフル出場した。打っては2打数無安打ながら2四死球で出塁し、守っては難しい打球に遭遇。攻守に渡って経験値を上げる濃密な3時間20分になった。
まずは攻撃だ。2回2死走者なしで迎えた第1打席は、プロ通算123勝を挙げている涌井秀章投手と対戦した。カウント1-0から142キロの内角直球を強振して一塁ライナー。「とらえたところもいい感じでした」と感触を振り返った。
ただ、相手が実戦初登板であったことも忘れなかった。球筋について質問されると「う~ん、あんまり分からなかったです。もっとすごいんじゃないですかね」と現状に満足することなく、想像力を膨らませた。
第2打席は右肩に死球を受け、第3打席は四球を選んだ。第4打席は一ゴロ。4打席すべて異なる投手を相手にして、2打数無安打ながらも2四死球で、実戦4試合連続出塁となった。「そこは大事にしている持ち味でもあるので。ヒットは出ていないけれど、ちゃんと塁に出られて良かった。(相手投手は)みなさんレベルが高かったですし、だんだん慣れていけたら」と振り返った。
打席ではルーキーとは思えない落ち着いた雰囲気を漂わせる一方、守備では悪戦苦闘した。4回1死一、二塁で井上晴哉内野手がバットの先で打った打球に対して、清宮は一塁ベース側に体を寄せたが、人工芝で弾んだ打球はイレギュラーして体の右側を抜けていった。
「ボールに回転がかかっていて。頭に入れてできれば良かったですけど、(打球の方向が)結構変わって。今まで土が多かったのですが、人工芝は(打球が)変わるなと思いました」と面食らった様子だった。