ナゴヤD初見参で2回2失点の中日・松坂 ファンから歓声浴び「感謝」

中日・松坂大輔【写真:荒川祐史】
中日・松坂大輔【写真:荒川祐史】

アマダーに食らった2ランは、スライダーが甘く入り「僕のミス」と大野奨太に詫びる

 及第点の本拠地ナゴヤドーム初見参だったと言えるだろう。中日の松坂大輔投手。4日に行われた楽天とのオープン戦で、加入後初先発。2回にアマダーに2ランを浴びて中日での初失点を喫したものの、2回31球を投げて2安打2失点と、まずまずの本拠地デビューだった。

 中日ファンの声援、期待を一身に受けたマウンドだった。スターティングラインアップが発表され、場内に松坂がコールされると一際大きい声援と拍手が湧き上がった。試合開始直前、ベンチ前からマウンドへ向かうと、再び大歓声。「北谷のときの球場の雰囲気とは全く違った。今日これだけ多くの人に来てもらった。ブルペンに入る前に、ベンチの前でキャッチボールをしますけど、公式戦さながらの雰囲気を味わせてもらって感謝しています」。まるでシーズン中のような盛り上がりの中、マウンドに向かった。

 初回、難なく3者凡退に切る立ち上がりだった。先頭の島内を左飛に切ると、ペゲーロにはこの日の最速144キロを投じ、最後は詰まらせて三ゴロに。銀次も中飛に切って、13球で初回を片付けた。2回はウィーラーを捕邪飛に取ったあと、今江に右前安打を許した。2死三塁とされ、打席に迎えたアマダーに1発を浴びた。

 2ボール1ストライクからの4球目。松坂と大野奨太のバッテリーはインコースからストライクになるスライダーで見逃しを奪い、追い込んだ。この時、アマダーの腰が引けた。続く5球目。バッテリーはスライダーを続けた。ストライクから外のボール球にし、空振りを奪いにいくのが狙いだった。

「振ってくれると思っていましたし、振らなくてもフルカウントなので。次投げるボールも頭に入れながらだったんですけど、1番投げちゃいけないボールになりましたね」。スライダーは狙いより幾分、中に入った。アマダーにとって長い腕がちょうど届くゾーンだった。捕らえられた打球は高々と舞い、右中間スタンドへ消えた。

次回は14日の西武戦が見込まれ「3イニングなり、4イニングなり、イニングを増やすことになる」

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