“不文律破り弾男”が巻き起こした引退騒動 SNSで表明も翌日に即撤回「I’m Back」
メルセデスは4月に月間最優秀選手受賞も以降は…7月にマイナー降格した
4月のア・リーグ月間最優秀新人に選ばれたホワイトソックスのヤーミン・メルセデス捕手が自身のインスタグラムで引退を表明するも、翌日に撤回するというお騒がせぶりで話題になっている。今月上旬に傘下3Aシャーロットに降格したメルセデスは21日(日本時間22日)に「野球から立ち去る」と引退を匂わせるコメントを投稿したが、翌22日(同23日)には「私は決して諦めません」などと記し、現役続行の意思を示している。
開幕から8打席連続安打を放つなど、4月にメジャーで大活躍したメルセデスの“引退騒動”が勃発したのは21日のこと。地元放送局「NBCシカゴ」は「ホワイトソックスの捕手ヤーミン・メルセデスは『野球から立ち去る』と言った」との見出しで、本人が記したコメントを紹介。メルセデスは「失望させてしまった皆さんへ、謝罪します。そしてしばらく野球から立ち去ります。神のご加護がありますように。イッツ・オーバー」と綴った。
MLB公式サイトも「ヤーミンが引退を発表したようだ」としてリポート。メルセデスは上記の投稿をする前にホワイトソックス関連の投稿をインスタから削除していたという。ただ、ホワイトソックス側は投稿については把握しているものの本人から正式な申し出がないとしていた。現にメルセデスは同日の試合に「4番・捕手」で先発出場していた。
そして翌22日、メルセデスは再びインスタに投稿。MLB公式サイトによると、今度は英語とスペイン語をまじえて「みんなに神のご加護を。みんな愛しているよ。I’m Back。私は決して諦めません」などと記しており、前言を撤回して現役続行の意思を明かしている。
ホワイトソックスによると、メルセデスはこの日もシャーロットのロースターに入っており、ユニホームを着て球場に来ていたという。
ドミニカ共和国出身の28歳は4月に打率.415、出塁率.455、長打率.659、5本塁打の好成績をマークしたが、5月に入ると下降線に。打率.221、出塁率.292、長打率.326、2本塁打に終わった。5月17日(同18日)のツインズ戦では大量リードの場面で登板した相手野手から本塁打を放ったが、これが“不文律破り”だとしてトニー・ラルーサ監督が不快感を示したこともあった。
6月は打率.159、出塁率.221、長打率.190、0本塁打と極度の不振に。指名打者のポジションを追われる形となり、マイナーに降格した。今回の“引退騒動”を経て再び輝きを取り戻せるか。今後のパフォーマンスが注目される。
(Full-Count編集部)