元阪神・呉昇桓がハマスタの狭さを警戒 韓国初戦で6発乱舞「失投に注意しなければ」
元中日・李鍾範の息子は右翼席へ放り込み「優勝するためにここに来た」
■韓国 6ー5 イスラエル(29日・グループリーグ・横浜)
東京五輪で野球競技を戦う韓国代表は29日、イスラエルとの初戦をタイブレークの末延長10回、4-3のサヨナラでモノにした。韓国は前回、野球競技が行われた2008年に金メダルを獲得しており、今回も日本代表の最大のライバルと目される。試合会場となる横浜スタジアムについて、日本と縁のある2選手が注意点を語った。韓国・聯合ニュースが伝えている。
この記事は「横浜 狭い外野と風 優勝するなら克服しないと」と題されており、かつて阪神でプレーした呉昇桓(オ・スンファン)投手(サムスン)が「横浜スタジアムは打者優位の球場。失投に注意しなければならない」としている。
29日の試合では両軍から6本塁打が飛び出し、1点リードの9回に呉昇桓も右翼へ同点弾を許した。記事によれば試合後「規定イニングで終われる試合で同点を許し、延長まで行ったのは本当に申し訳ない。長打を食い止める方法をもっと考えなければならない」とコメントした。
両翼94メートル、中堅118メートルというグラウンドの狭さは、打撃陣には味方となる。「2番・右翼」で先発し、7回に1点差に迫る右越えソロを放ったイ・ジョンフ外野手(キウム)は、かつて中日でプレーした李鍾範(イ・ジョンボム)氏の息子。“風の子”という愛称だった父にちなみ、“風の孫”と呼ばれる。
父も立ったことのあるグラウンドについて「釜山の球場が横浜スタジアムと似ている。風は釜山より吹くが、守備では特に難しさはなかった」とコメント。釜山でロッテ・ジャイアンツが本拠地とするサジク球場は横浜スタジアムをモデルに設計されており、韓国代表の各選手にプレー経験があるため違和感はなかったとする。さらに「我々は優勝するためにここに来た。変数は考えずに、1試合1試合最善を尽くして戦う考えだ」と目前の試合だけに集中して、戦い抜くつもりのようだ。
(Full-Count編集部)