「世界最高のボールだよ」しっとり五輪公式球の評価急上昇 米代表投手が大絶賛
MLB揺るがす粘着物質問題、滑らないボール導入は解決へ画期的な手段
米大リーグで投手の“粘着物質”使用への規制が厳しくなる中、東京五輪で使われているボールを「世界最高のボールだよ」と絶賛している選手がいる。米代表でプレーするジョー・ライアン投手の言葉を、AP通信が「五輪のSSKボールは、ローリングスよりはるかに優れている」と題して伝えている。
記事によればライアンは「予選から帰ってきたときから、持ち帰れるだけ持ち帰ってみんなに見せたんだ。世界最高のボールだよ」と話している。30日のグループリーグの試合では、イスラエルを相手に6回を被安打5本、1失点に抑えた。三振も5つ奪い、ボールを思うように操れた様子だ。
今季レイズ傘下の3Aダーラムでプレーしてきたライアンは、普段はローリングスが中国で製造しているボールを公式球として使っている。日本のボールのほうが縫い目が高く、しっかりグリップするとはよく言われるところで、ライアンもアメリカのボールについて「(ビリヤードの)キューボールに似ている。サイズがまちまちで、多くの問題がある」とし、一方で五輪で使われるSSK製のボールを「このボールは均質だ。(粘着)物質は全くいらない。このボールの場合はロジンバッグにもほとんど触っていない」と比較している。
ライアンは「このボールはアメリカでも必要だよ。アメージングだ。パーフェクトだよ。打者も気に入っているし、投手もみんなこのボールを気に入っているよ。SSKはこれを作るのに抜群の仕事をしている。私たちにはこのボールが必要なんだ。粘着物質に関する現在の問題の多くを解決できると思う」と米球界への導入を強く訴えた。さらにメジャーでプレーする投手から、日本のボールを持ち帰るように頼まれているという。