侍ジャパン稲葉監督「これまで通り全員で」 韓国撃破で37年ぶり金メダルへ王手
「選手がこの試合の重要性を分かってくれていて、粘り強く勝ってくれた」
■日本 5ー2 韓国(4日・準決勝・横浜)
野球日本代表「侍ジャパン」は4日、横浜スタジアムで韓国代表と準決勝を戦い、5-2で勝利して決勝進出を決めた。同点で迎えた8回2死満塁で山田哲人内野手(ヤクルト)が走者一掃の適時二塁打。1996年のアトランタ五輪以来、25年ぶりの銀メダル以上を確定させた。激戦を制した稲葉篤紀監督は試合後のテレビインタビューで「選手がこの試合の重要性を分かってくれていて、粘り強く勝ってくれたと思います」と選手を称えた。
侍ジャパンは5回までに2点を先行するも、6回に追いつかれ、同点のまま試合は終盤へ。7、8回を伊藤大海投手(日本ハム)が無失点の好リリーフを見せると、8回裏の攻撃で柳田悠岐外野手(ソフトバンク)が左前安打で出塁。村上宗隆内野手(ヤクルト)の申告敬遠、甲斐拓也捕手(ソフトバンク)の四球で繋いで満塁のチャンスを作ると、山田が初球を弾き返し、左翼フェンスに直撃する走者一掃の適時二塁打を放って試合を決めた。
最後は守護神の栗林良吏投手(広島)が締めて、韓国を撃破。1996年のアトランタ五輪以来、25年ぶりとなる銀メダル以上を確定させ、1984年のロサンゼルス五輪以来、37年ぶりの金メダルへ王手をかけた。「(山本)由伸も初回ピンチありながら、連続三振で切り抜けた。(岩崎)優も難しい場面でなんとか同点までで抑えてくれて、伊藤(大海)も2回を抑えてくれた。みんなが後ろに繋ぐつもりでやってくれたと思います」と労った稲葉監督は「これまで通り全員で戦います」と悲願の金メダルへ表情を引き締めていた。
(Full-Count編集部)