イチローは「まだまだ健在」 元“同僚“の敵将「彼は75歳までプレーする」
元マリナーズ投手コーチのプライス監督「彼は間違いなく殿堂入り果たす」
11日(日本時間12日)のレッズ戦で、オープン戦初出場を果たしたマリナーズのイチロー外野手。6シーズンぶりにマリナーズの背番号51のユニホームを着用してグラウンドに立ち、「1番・左翼」で3打数無安打2三振。初ヒットは生まれなかったものの、3打席で相手投手に20球を投げさせるなど、実戦感覚を取り戻す初戦としては上々のスタートとなった。2000~2006年にマリナーズの投手コーチを務め、現在はこの日の対戦相手のレッズを率いるブライアン・プライス監督は背番号51について「まだまだ健在」と称えたという。
MLB公式サイトは「イチロー:マリナーズのユニフォームに袖を通すのは特別だ」とのタイトルで記事を掲載した。その中で「彼は、ピオリアスタジアムの8499人の観衆の至る所から送られる大喝采によって迎えられたのだ」とファンの熱狂ぶりを紹介。そして、「日曜日の試合で興味を抱いた見物人の中に、レッズの監督のブライアン・プライスがいた」と伝えている。
イチローが入団してからの6年間、マリナーズで同じ時間を過ごし、その凄まじい活躍を目の当たりにしてきた敵将は記事の中で「彼のキャリアは長年に及んでいて、そして際立っているんだ。そして彼は間違いなくシアトル・マリナーとして殿堂入りを果たすことになるだろうね」と言及。18年目に突入するメジャーでの華麗な経歴に脱帽している。
さらに「ここ数年、ナ・リーグで彼がプレーする姿を目にする機会があったけど、彼にはまだまだ健在ぶりを示せることがあるんだ。素晴らしい守備を見せ、よく走れているし、代打でも出場できる。それをするのは簡単なことではないんだ」とも証言。今季の活躍に太鼓判を押している。
そして「彼は75歳までプレーしたいと思っていると思うよ。そう最後に聞いたんだ。そして彼ならそうすかもしれないね。誰にもわからないことだよね。(彼を思うと)ハッピーだよ」と冗談交じりに話したという。マリナーズ復帰会見では「最低でも50歳まで現役」を改めて宣言していた背番号51だが、プライス監督はさらに25年間も“追加”したのだ。
味方からも相手からも一目を置かれるイチロー。今年もキャンプに合流したばかり。その偉大なキャリアはまだまだ終わらない。
(Full-Count編集部)