新助っ人が退団、故障、不振の大誤算 救援陣の奮闘で2位につけた楽天の前半戦
コンリーは来日せず退団、カスティーヨは初打席で故障、ディクソンは打率.161
大混戦のパ・リーグを、首位オリックスに1.5ゲーム差の2位で折り返した楽天。得点力不足に苦しみながらも、救援陣の奮闘で僅差のゲームを逃げ切るスタイルで勝ち星を積み重ねた。
オフには、田中将大投手がヤンキースから8年ぶりに復帰するなど着々と補強を進めたが、最初の誤算は開幕前に訪れた。新外国人のアダム・コンリー投手、ルスネイ・カスティーヨ外野手、ブランドン・ディクソン内野手が新型コロナウイルスの影響で開幕までに来日できず。さらにコンリーは家族の来日が叶わないことから5月6日に契約解除。メジャー174登板の新助っ人を合流することもなく失った。
さらに、入国後の2週間の自主隔離期間などを経て、4月23日の西武戦(楽天生命パーク)でついに1軍デビューしたカスティーヨがアクシデントに見舞われる。初回の第1打席は三ゴロに倒れたが、そのスイングの際に左脇腹を故障。6月21日に1軍復帰するまで約2か月の離脱となった。そして、もう1人の新助っ人のディクソンも31試合で打率.161、4本塁打の低調な成績でシーズンを折り返す結果となっている。
その影響もあり、開幕前には“強力”と称された打線が機能せず。オリックスに移籍したロメロの穴をカスティーヨとディクソンが埋められなかっただけでなく、昨季本塁打の浅村栄斗が前半戦で10本塁打とやや伸び悩んだ。4番に定着した島内宏明がパ・リーグ1位となる66打点と奮闘したものの、両リーグ断トツの658残塁を記録してしまった。