まだ1軍出場のないベテランたちは? 中日山井やヤクルト雄平…後半戦が正念場にも

ヤクルト・雄平(左)と中日・山井大介【写真:荒川祐史、小西亮】
ヤクルト・雄平(左)と中日・山井大介【写真:荒川祐史、小西亮】

中日・藤井は根尾ら若手に台頭許す、39歳の阪神・中田も1軍登板なし

 東京五輪による中断期間を終え、プロ野球はセ・パとも13日に再開する。優勝争いの行方が注目される一方で、選手個人にとっては正念場の後半戦になるケースも。特に前半戦で2軍暮らしが続いた選手たちは、是が非でも巻き返したいところ。今季35歳以上となるベテランで、いまだ1軍出場のない実力者たちもいる。

 球界最年長は、“投打”で明暗が別れた。今季古巣の中日に復帰した福留孝介外野手はここまで53試合に出場。勝負所で貴重な一打を放つなど、存在感を見せている。一方、同僚の山井大介投手は1軍登板なし。ただ、ファームでは14試合に登板して6勝3敗と結果は残しているだけに、状態とタイミングさえ合えば1軍マウンドは巡ってきそうだ。

 今年で41歳を迎える西武の松坂大輔投手は、今季限りでの現役引退を発表。ここまで2軍でも登板はない。「松坂世代」の1学年下で、不惑を迎えた中日の藤井淳志外野手も1軍出番なし。チームでは根尾昂内野手ら若手が外野で台頭する中、居場所をつかめないでいる。阪神移籍2年目を迎えた39歳の中田賢一投手も2軍調整が続く。昨季は3試合登板で未勝利。同世代では、楽天の藤田一也内野手も1軍出場がない。

 37歳となったヤクルトの雄平外野手も、チャンスをつかめていない状況。同学年のチームメート・坂口智隆外野手もわずか3試合出場で、両ベテランは苦しい立場に置かれている。そのほか、今季36歳を迎える広島の白濱裕太捕手や、西武の榎田大樹投手も1軍舞台には立てていない。

“アラフォー”たちにとっては、1年ずつが重みを増してくるのも確か。台頭する若手に勝っていかないと生き残れない一方で、その豊富な経験と実績はシーズン終盤にかけて生きてくることも少なくない。後半に巻き返して新たな1年を迎えるのか、それとも……。ベテランたちが見せる“意地”にも注目したい。

(Full-Count編集部)

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