鷹・柳田「根性」の決勝23号2ラン 自打球でもん絶「もう野球できないかと…」

ソフトバンク・柳田悠岐【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・柳田悠岐【写真:藤浦一都】

「ちょっと時間が経てば出来たので、根性でやりました」

■ソフトバンク 3ー0 日本ハム(13日・PayPayドーム)

 ソフトバンクは13日、リーグ戦再開初戦となる日本ハム戦(PayPayドーム)に3-0で快勝した。侍ジャパンの一員として東京五輪で金メダルに輝いた柳田悠岐外野手が自打球直後に先制の23号2ランを放ち、これが決勝弾。石川柊太投手が8回途中1安打11奪三振の力投で4勝目をあげた。

 初回の第1打席だ。1ボール1ストライクから3球目、フルスイングで打ちに行った打球が柳田の右膝に直撃した。呻き声とともにその場に倒れ込んだ柳田。自力で歩くことはできず、駆けつけた平石コーチと本多コーチに肩を担がれ、そのままベンチ裏へと下がった。主砲のまさかの事態にスタンドは静まり返った。

 だが、治療を終えると、笑顔も浮かべて再び打席へ。そのままプレーを続行すると、5球目を捉え、打球は左翼ホームランテラスへと消えた。痛みに耐えながら、本塁打にする驚異の一発。これが決勝打になり、チームは快勝した。

 第2打席でも安打を放ち、この日2安打を放った柳田。試合後のヒーローインタビューでは自打球の瞬間を「もう野球できないと思ったんですけど…。ちょっと時間が経てば出来たので、根性でやりました」と語り、ファンの笑いを誘った。

 五輪からチームに復帰しての初戦、リーグ戦再開初戦で一発を放ち「五輪で打てなかったのでストックが溜まってました。疲れていますけど、試合が始まると一戦一戦勝っていかないといけないので気持ち入りますし、いいゲームが出来たと思う」と語っていた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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