阪神は二塁、ヤクルトは遊撃… “ポジション別守備力”で見る12球団の課題は?
阪神は攻撃面でもマイナスだった二塁が後半戦の鍵?
東京五輪の中断期間が明け、ペナントレースが再開されたプロ野球。各球団が90試合前後を消化し、いよいよシーズンも佳境に入ってくる。
ここまでの戦いでセパ12球団にとって“課題”として浮き彫りとなったポジションはどこか? 前回は、平均的な打者が打つ場合に比べてどれだけ得点を増減させたかを示す「wRAA」というセイバーメトリクスの指標を用いて攻撃面を検証。今回は守備面で検証したい。
検証には同じ守備位置の平均的な選手と比べてどれだけ失点を防いだかを示す指標「UZR」を用いた。なお、このデータは、セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータを参照した。
まずセ・リーグだ。首位に立つ阪神では近本の守る中堅が10.4とリーグでトップ。大山の三塁も3.2とプラスになっている。その一方で一塁や二塁、左翼、右翼はマイナスに。ただ、一塁、左翼、右翼は攻撃面での貢献度が大きかった。攻守両面でもマイナスとなっていた二塁が後半戦の課題となるか。