東北学院も甲子園辞退、新型コロナ個別感染も「生徒の将来に影響」 宮崎商に続き2校目
14日に選手1人が新型コロナウイルス陽性判定を受けたと発表されていた
第103回全国高校野球選手権大会の大会本部は17日、オンライン会見を行い、東北学院(宮城)が21日に予定されていた試合を辞退すると発表した。この日は15時からの会見で、宮崎商(宮崎)の試合辞退が発表されたばかりだった。
東北学院は14日に選手1人に新型コロナウイルスの陽性反応が出たと大会本部が発表。15日には地元保健所が選手2人、練習補助員1人、チームと大会本部との調整などを担う朝日新聞の担当記者の計4人を濃厚接触者と判断していた。濃厚接触者と判断された4人は、宿舎の個室で待機し、陽性となった選手は15日に宿舎から宿泊療養施設へ移ったと発表されていた。
大会本部は16日夜、緊急対策本部の会議を開き、東北学院は個別感染と判断。今後のPCR検査の結果をみながら、2回戦への出場が可能かどうかを判断する方針だった。だが、これらを受け、学校としては試合に出場することによって当事者が特定されるおそれがあり、生徒の将来に影響を及ぼす可能性があることを辞退の理由とした。
日本高校野球連盟の八田英二会長は「選手関係者の心中をお察しいたします。2校が辞退することになり、主催者として大変残念です」とコメントした。
21日に対戦予定だった松商学園(長野)は不戦勝となる。
(上野明洸 / Akihiro Ueno)