米国に現れた天才野球少女が「アメージング」 “世界一決定戦”での躍動に全米注目

リトルリーグ・ワールドシリーズに出場しているテキサスのエラ・ブルーニング【写真:AP】
リトルリーグ・ワールドシリーズに出場しているテキサスのエラ・ブルーニング【写真:AP】

リトルリーグワールドシリーズでマルチ安打を記録した3人目の少女

 日本ではこの夏、始めて高校女子硬式野球の決勝戦が阪神甲子園球場で行われるが、ベースボールの本場アメリカでも、注目を集めている女子選手がいる。19日(日本時間20日)からペンシルベニア州ウィリアムズポートで行われているリトルリーグ・ワールドシリーズ(LLWS)に、テキサスのエラ・ブルーニングは唯一女子として参加。大会史上3人目となるマルチ安打を放った少女となった。

 米全国紙「USAトゥデイ」電子版は、ブルーニングの活躍を大きく紹介。「エラ・ブルーニングがリトルリーグワールドシリーズで歴史を作った」と題した記事によると、テキサスチームに所属する彼女はワシントンとの対戦、2回に中前打を放つと先制点となる得点を挙げた。さらに最終打席で右前打も記録し、チームの6-0での勝利に貢献した。「このために今年の夏はソフトボールを辞めました。だって、これは人生で1回限りだから」というコメントからは、野球への思いが透けて見える。

 リトルリーグ機構が公式ツイッターで紹介した動画には、捕手として投手のワンバウンド投球をしっかり止める姿や、力強い打球を放つ姿が収められ「彼女はLLWSでプレーする20人目の女の子だ」と紹介。また別の動画では、スタンドから彼女を見つめる少女たちにインタビューし「彼女はとてもクール」「とてもインスピレーションを受けています」と、続く世代に大きな影響を与えている様子も伝えている。

 米スポーツ専門局ESPNもツイッターでこの模様を紹介。ファンからは「マルチヒットを打って、しかもキャッチャーを守っていた!」「エラ・ブルーニングはアメージングだ」「ベースボールクイーン」という賛辞のほかに「私も子どもの頃、本当に本当にLLWSに行きたかった、私もこのリストに載っているはずだったのにー」と、元女子プレーヤーと思しき人物の言葉も。米国でも女子野球の世界に広がりが生まれているようだ。

【動画】ヘルメットの下にお下げ髪が揺れる――「アメージング」な天才野球少女が登場

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