現役最強トラウトが大谷翔平に最も驚かされた日「私が言ったことをその通りやった」

7月3日のオリオールズ戦、大谷はトラウトの助言直後に2打席連続本塁打

　右ふくらはぎを痛めて戦線離脱しているエンゼルスのマイク・トラウト外野手は22日（日本時間23日）、「リトルリーグ・クラシック」として米ペンシルベニア州ウイリアムズポートで行われたインディアンス戦の番組企画で試合中に取材に応じ、大谷翔平投手に言及。二刀流右腕に最も驚かされた日を明かした。大リーグ公式ツイッターが伝えている。

　トラウトは「この男（大谷）が今年していることで最もアメージングなことは？　最も『オーマイガー』と思ったような瞬間は？」と問われ、次のように答えている。「どの試合か忘れたけど、彼が2本ホームランを打った時だ。1打席目はインハイに詰まっていた。だから、彼にこんなことを言ったんだ。『インハイに来たらライトスタンドに打ち込め、オフスピードの球が真ん中低めに来たらセンターに、シンカーが外角低めに来たら（レフトの）ブルペンに放り込め』と」。

　7月2日（日本時間3日）に本拠地で行われたオリオールズ戦のようだ。大谷はこの日、第1打席で二飛に倒れた後、第2打席でフォーシームを右越え29号ソロ、第3打席でシンカーを捉えて左越え30号2ランを放っている。

「そうしたら次の打席でインハイの速球をライトへ打ってホームランにした。そして8回（実際には4回）には98（マイル）くらいのシンカー（実際には96マイル）をブルペンに打ち込んだんだ。それが私が見た中で最もアメージングだったことだよ。要するに、私が言ったことをその通りにやったんだ。本当に驚くべきだよ。彼はスペシャルだ。スイングも信じられない」。MVPを3度受賞し、通算310本塁打を誇るメジャー最強スラッガーも息をのんだ2発だったようだ。