鷹、育成選手の渡邉陸と支配下契約締結「打てる捕手としてレギュラーを」
エキシビションマッチで2試合に出場し、3打数2安打とアピールに成功
ソフトバンクは30日、育成選手だった渡邉陸捕手と支配下選手契約を締結したと発表した。同日、オンラインで記者会見が行われ、渡邉陸は「ひとまずホッとした気持ちです。期限ギリギリだったので、ホッとして嬉しかったです」と喜びを語った。
渡邉陸は2018年の育成ドラフト1巡目で神村学園からソフトバンクに加入。身長187センチ、84キロの恵まれた体格を誇る捕手だ。1年目の2019年、2年目の2020年とウエスタン・リーグでの出場はなかったが、今季は同リーグで53試合に出場。ここまで75打数20安打で打率.267、2本塁打15打点の成績を残していた。
東京五輪による中断期間中に行われたエキシビションマッチでは“1軍デビュー”を果たし、初出場となった8月9日の広島戦では途中出場で2打数1安打。翌10日の同戦でも1打数1安打と2試合連続で安打を放ち、エキシビションマッチは3打数2安打、打率.666とアピールに成功した。
前日29日、ウエスタン・リーグのオリックス戦の遠征帰りに支配下登録の朗報が届いた。育成3年目での支配下昇格。神村学園の同級生である広島の羽月隆太郎内野手が昨季1軍デビュー。「羽月が活躍しているのを見て自分も負けていられないと思った。今年はキツい練習でも自分のためと思えている。気持ちの面が大きいと思います」と語った。
武器はパンチ力も備えるバッティング。「バッティングが長所だと思っているので、そこを向上させていって、守備でも成長できたら。キャッチャーをやっていて楽しいですし、打てる捕手としてレギュラーになれるように頑張りたいです」と意気込みを語っていた。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)