西武・十亀が開幕に向けて順調アピール ロッテ相手に7回途中1安打無失点
6回2/3を投げて65球の省エネ投球を披露
西武の十亀剣投手が20日、本拠地でのロッテ戦に先発し、6回2/3を1安打1奪三振3四死球無失点の好投を披露し、今季の飛躍を予感させた。
今季7年目を迎える右腕は、オープン戦好調なロッテを相手に初回は3者凡退。2回1死から井上に四球を与えたが、続く鈴木は一塁ライナー。一塁走者の井上が飛び出していたため、併殺となった。3回は1死から田村に左翼へヒットを許すが、続く平沢を空振り三振とすると、捕手の森が田村の二盗を刺して無失点。4回は先頭・加藤に四球も、続く菅野がバントに失敗して併殺を奪うと、3番・中村は遊ゴロに仕留めた。
走者を出しながらも、ロッテに流れを掴ませないテンポのいい投球を披露。6回こそ、先頭・福浦に死球を当てた後、田村の送りバント、平沢の右飛で三塁まで進まれたが、最後は加藤を冷静に一ゴロに打ち取り、生還させなかった。7回は1死の後、中村に強烈なライナーを三塁線に飛ばされたが、三塁の呉がダイビング好捕。2死を奪ったところでマウンドを下りた。
6回2/3を投げて球数はわずか65球。伸びのある速球に加え、スライダーとカーブを効果的に使った省エネ投法となった。今季は左のエース菊池に続くローテの柱として期待される右腕は、開幕に向けて順調な仕上がりを見せているようだ。