オリ金子「初回は反省」も納得の5回1失点 福良監督も「修正できていた」
前回登板のロッテ戦では4回途中3失点で93球と課題を残していた
オリックスの金子千尋投手が20日、広島とのオープン戦(ほっと神戸)に先発。初回に先制点を許したものの、その後は要所を抑え5回4安打1失点とエースの貫録を見せつけた。
「簡単にカーブで入ったわけじゃないですが。田中君にも早く勝負しないといけなかった。初回は反省しないといけない」
エースが猛省したのは初回。先頭の田中には3球で追い込みながら、粘られ9球目のスライダーを左翼線に運ばれ二塁打に。1死三塁から丸には初球のカーブを狙われ、左前タイムリーを許し失点。それでも、ここから修正するのが金子の真骨頂だ。
2回を3者凡退で切り抜けると、続く3回2死二塁のピンチでは初回に先制打を許した丸をチェンジアップで空振り三振に打ち取る。4回には先頭の鈴木に右前打を浴びたが、松山を捕ゴロ、続くエルドレッドを二ゴロ併殺に封じ、5回も2死から四球を与えたが、田中を二ゴロに抑え込んだ。
打たせて取る危なげない投球で、ほぼ開幕オーダーを並べた広島打線を4安打1失点にまとめた。前回登板の13日ロッテ戦(ZOZOマリン)では3回1/3を7安打3失点、93球と不安定な内容だったが「今回はある程度、ストライクゾーンで勝負できた。ある程度は納得できました」とコメント。
制球もよく5回を68球に収めた金子の投球に福良監督は「今日は低めに集めて、修正できていた。ここからまだ上がってくるでしょう」と、開幕に向け状態を上げてきたエースに期待を込めた。今後は27日のウエスタンリーグ対中日戦(ナゴヤ球場)での調整登板を予定しているが「そこは本人に任せます」と、この日が最後の実戦になる可能性も口にした。
金子は開幕2カード目、本拠地・開幕となる4月3日のロッテ戦(京セラドーム)に先発することが濃厚となっている。