大谷翔平の本塁打王に障壁? ゲレーロJr.との差が明らかな“後続打者”の弱さ

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

ゲレーロJr.は前後に強打者がズラリと並ぶ

 22日(日本時間23日)に行われたアストロズ戦で自身初となる1試合4四球となったエンゼルスの大谷翔平投手。7回2死二塁、そして延長10回無死二塁とチャンスでは、2打席連続の申告敬遠で歩かされるなど、相手バッテリーから勝負を避けられた。45本塁打で、ブルージェイズのゲレーロJr.、ロイヤルズのペレスとの差は1本のまま変わらなかった。

 熾烈な本塁打王争いの中で、この“四球禍”はもどかしい。今季81四球となり、リーグ4番目の多さに。大谷よりも約60打席多いゲレーロJr.は83四球。ペレスに至っては26四球と2人より遥かに少ない。

 また、大谷はこの日の2度の申告敬遠で今季の敬遠四球は15個目に。ア・リーグではダントツで、ゲレーロJr.は7個、ペレスは4個と大谷の半数以下だ。ジョー・マドン監督が「彼をどの打順に置こうと変わらない、関係ないと思う。複数の選手が怪我をしたことで、彼はこれといったプロテクションが得られない状態だ」と嘆くように、この四球数の多さがチーム状態を現している。

 ゲレーロJr.はチームで3番を打つ。2番には打率.267、41本塁打のマーカス・セミエン内野手が構え、4番には打率.292、26本塁打のボー・ビシェットJr.内野手、5番には打率.301、29本塁打のテオスカー・ヘルナンデス外野手と並ぶ。ゲレーロJr.との勝負を避けたところで、後続にも強力な打者が並ぶだけに迂闊に歩かせることはできない。

ロイヤルズもブルージェイズほどではないにしろ中軸はまずまず強力

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY