大谷翔平への“四球攻め”は「三振より断然マシ」 指揮官は期待「別の方法で貢献」
マドン監督「しかし私としては彼が四球で出塁してくれていいこと」
■エンゼルス ー マリナーズ(日本時間25日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手は、22日(日本時間23日)のアストロズ戦から計2試合で申告敬遠2つを含む7四球とまともに勝負をさせてもらえていない。本塁打王争いでは足踏み状態に。“四球攻め”について、ジョー・マドン監督は24日(同25日)の本拠地・マリナーズ戦の試合前会見で「フラストレーションは溜まるものだ。しかし私としては彼が四球で出塁してくれていいことだと思う」と語った。
アーチを放つどころか、バットが振れない。22日(同23日)には7回と延長10回の絶好機で2打席連続の申告敬遠で歩かされると、翌23日(同24日)も3打席連続四球を選ぶなど、勝負を避けられた。指揮官は、大谷自身ももどかしい思いを感じているとした上で「仮に感じていたとしても、彼はそれをあまり表に出さないだろう。彼の場合、次の打席の準備をするだけ」と語った。
その一方で「ゾーンを外れる難しい球を空振りしたり、三振してアウトになるより断然マシだ」と前向きに捉えようとする。たとえバットで躍動できなくとも、23日(同24日)には今季24個目の盗塁もマーク。マドン監督は「得点したり、出塁したり、盗塁したりと、彼は(打つだけでなく)別の方法で貢献してくれる」とも。残り10試合前後となった本塁打王争い。「もちろん彼は本塁打のタイトルを取りたいと思っている。しかし打てる球が来ない限り、それはほとんど不可能だ」と焦れったいようだった。