開幕へ不安を残したホークス東浜 工藤監督が漏らした不満と要求
開幕後は2カード目初日、4月3日西武戦に初先発の見込み
不安を残すピッチングだった。昨季、パ・リーグ最多勝に輝いたソフトバンクの東浜巨投手。オープン戦最後の登板となった20日の中日戦で先発マウンドに上がった右腕は、本来の姿とは違うものだった。
3回2死から大島洋平に先制のソロ本塁打を浴びると、5回には亀澤の内野安打と大島への四球、京田への死球と持ち味の制球を乱して満塁のピンチを招く。ここで迎えたアルモンテには中堅フェンスに引かれた本塁打識別ラインの上に当たる満塁本塁打を被弾した。
6回まで投げて4安打4四死球で5点を失い、降板後は「調子はあまり良くなかった。前半は悪いながらも何とか耐えれていましたが、4、5回は抜け球が増えてしまい、それをゲーム中に修正できなかった」とコメントした。
開幕2カード目の初戦となる4月3日の西武戦(メットライフD)での先発が見込まれている東浜。週の頭となる火曜日の先発を託され、開幕投手の千賀滉大とともに、今季はチームの2枚看板として期待されている。この日5回までバッテリーを組んだのは、普段の甲斐拓也ではなく、育成の堀内汰門だったというエクスキューズはあるものの、それでも、この日の投球にはいささかの不安が残るものだった。