引退の斎藤佑樹が“ハンカチ王子”だった早実時代 夏の再試合Vに数々の記録も
早実高3年時の春夏甲子園に出場、引き分け再試合を2度経験した
日本ハムは1日、斎藤佑樹投手が現役を引退すると発表した。早実高時代の2006年夏の甲子園を制し“ハンカチ王子”として注目された右腕は早大を経てドラフト1位で2011年に日本ハム入団。右肩と右肘の故障もあり、11年で88試合に登板し15勝26敗、防御率4.34の成績を残した。ここでは早実高時代の斎藤の足跡を振り返る。
群馬県出身の斎藤は早実高に越境入学。2年の夏から背番号1を背負った。同年夏の西東京大会では準決勝で日大三にコールド負けも、2年秋の東京大会を制覇。翌2006年の選抜高校野球大会で初めて甲子園の土を踏んだ。
1回戦で北海道栄を相手に完封勝利。2回戦は関西(岡山)と延長15回7-7で引き分け。231球完投した。救援登板した再試合を4-3で制したが、準々決勝でこの大会に優勝する横浜に敗れた。夏の西東京大会は決勝戦で日大三を延長11回5-4で破り、春夏連続甲子園出場を決めた。
甲子園では1回戦で鶴崎工を(大分)を破り、2回戦では大分桐蔭に11-2で快勝。1学年下の中田翔から3三振を奪った。その後も福井商、日大山形、鹿児島工を撃破し、決勝戦では、甲子園2連覇中で田中将大投手(楽天)を擁する駒大苫小牧(南北海道)と激突した。
注目の決勝戦は延長15回1-1引き分け。斎藤は178球を投げて完投した。翌日も斎藤は118球13奪三振で完投して4-3で勝利。深紅の優勝旗を手にした。この大会で斎藤は2回戦から決勝戦までの6試合を完投(1回戦も再登板を含めて9回を投げた)。69投球回、投球数948は史上最多。78奪三振は歴代2位だった。
(Full-Count編集部)