エンゼルスにまた難題 FA守護神残留に巨額が必要、地元紙指摘「余裕あるのだろうか」
今季年俸は約10億円、残留させようとすれば総額60億円が必要?
エンゼルスの守護神ライセル・イグレシアス投手の去就が注目を集めている。地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」が「エンゼルスの抑え投手ライセル・イグレシアスは残留を希望するが、チームに(資金的な)余裕はあるのだろうか?」という記事で伝えたもので、今オフFAとなる右腕との再契約が難しい場合もあるとしている。
記事によれば、今季加入したイグレシアスの年俸は912万5000ドル(約10億1365万円)。1日(日本時間2日)終了時点で7勝5敗34セーブ、防御率2.61という数字を残しており、大活躍と評価されている。
ただそれは一方で、今オフに優秀な救援投手としてFA市場に出ることも意味する。記事はFA市場の救援投手について「年度ごとで活躍を予想するのが最も難しいグループのため、大多数の球団が高額契約を提示することを躊躇う」と指摘する。
イグレシアスは「オフシーズンが始まる際に、願わくばこの球団と再契約することを優先事項の1つにしたい。まずはエンゼルスからのオファーを聞くことが最優先。もし話がまとまらず再契約しない場合は、他球団の話を聞きたい」とチーム残留を希望している。
昨年のFA市場で、救援投手のリアム・ヘンドリックスはホワイトソックスと3年(+1年オプション)で総額5400万ドル(約59億9860万円)という巨額の契約を結んだ。
記事は、エンゼルスがイグレシアスを残留させようとすれば、オファーする金額はヘンドリックスの契約と同規模が必要となると指摘。さらに「そのような契約の規模となると、エンゼルスは窮地に陥る可能性もある。彼らは先発ローテーションの駒が著しく不足しているからだ」とした。
先発投手の補強を優先すれば、残留を決意させるだけのオファーを出すのは難しくなる。チームのアキレス腱となっている投手陣を、フロントはどう再建していくのだろうか。
(Full-Count編集部)