鷹が3点ビハインドでモイネロ投入 裏目に出て指揮官がっくり「その日の調子の問題」
8回に1日以来久々のマウンド…1死も取れず2失点
■楽天 5ー0 ソフトバンク(6日・PayPayドーム)
現在4位のソフトバンクは6日、3位の楽天と本拠地・PayPayドームで対戦。0-5で敗れゲーム差は「4」に広がり、自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が途絶えた。8回には3点ビハインドながら、勝ちパターンのリバン・モイネロ投手を投入。試合後の工藤公康監督にその理由を聞いた。
先発したマルティネスの好投に打線が応えられず零封負け。引き分けをはさんで5連敗となり、自力でのCS進出の可能性が消滅した。勝ちパターンの重要なピースである左腕を、指揮官はなぜ3点をリードされた場面で使ったのか。
記者から「あれ以上の失点を防ぎたいという思いはあったのか」との問いかけに、工藤公康監督は「そうです。8回、9回(の攻撃)もあったのでね」とし「そこは行ってもらおうと、投手コーチとも話をしたうえで、だったんですけど……」と語尾を濁した。
モイネロはいきなり鈴木大と茂木の連打で1点を失うと、渡邊佳にはファールで粘られて四球、辰己にもファールを続けられた後に死球を与え、無死満塁として降板。後を受けた田中正義が1死から山崎に犠飛を打たれ、この回2失点となった。
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工藤監督は「まあ、ああいうこともありますよ。いつもいつも調子がいいわけじゃないんでね」とモイネロをかばう。10月1日以来と、登板間隔が空いた影響について「それがあったかどうかは本人に聞いてみないとわからない」とし「コンディショニングの問題というよりはその日の調子の問題だと捉えています。トレーナーからどこかがおかしいということは聞いてはいないので」と続けた。
今週はまだ4試合続くが、29球を投じた左腕の今後の起用については「トレーナーからの報告を聞いてから考えます」と語るにとどめた。
この日は岩嵜翔の登録を抹消し、ようやく戻った勝ちパターンの3人はすでに“解散状態”だ。モイネロの乱調はなんとも気になるところだ。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)