DeNA1位の市和歌山・小園が「200勝したい」 同僚ロッテ1位松川は「びっくり」
小園健太と松川虎生は中学時代からのバッテリー、別々の道には「寂しい」
公立高の市和歌山から2人の“ドラ1”が誕生した。2021年の「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が11日、都内のホテルで行われ、市和歌山高・小園健太投手がDeNAに、松川虎生捕手がロッテのドラフト1位にそれぞれ指名された。揃って会見に臨み、小園は「200勝したい」、松川は「1巡目で呼ばれると思っていなかったのでびっくりしました」と目標と喜びを口にした。
壇上に姿を見せた2人は「ホッとしています」と語ると緊張から解き放たれた。小園はDeNAと阪神が1巡目で入札し、2球団が競合。三浦大輔監督がくじを引き当てた。「指名されて、嬉しい。幸せです」と喜び、目標については「200勝したいです」と打ち明けた。
高校生捕手ナンバーワンと呼び声高かった松川だったが、本人も予想しなかったドラフト1位に会見場はどよめきに包まれた。「打てる捕手を意識して、皆さんから愛される選手になりたいです」と心境を語った。
中学、高校と同じ道を歩み、甲子園出場、一緒に校歌を歌うという夢をかなえた。プロ入り、しかもドラフト1位という快挙。切磋琢磨してきたバッテリーがそれぞれ違う道を歩む。実際に球団が決まると「寂しい」と漏らした2人。今度はプロという舞台で活躍する夢を追いかけていく。
(市川いずみ / Izumi Ichikawa)
市川いずみ(いちかわ・いずみ) 京都府出身のフリーアナウンサー、関西大学卒。山口朝日放送アナウンサー時代には高校野球の実況も担当し、最優秀新人賞を受賞。学生時代はソフトボールで全国大会出場の経歴を持つ。