アストロズ指揮官、敵投手の“サイン盗み”発言を一蹴 「好きなように言えばいい」
ホワイトソックスのテペラがアストロズのサイン盗みを匂わす発言
熱戦が繰り広げられるポストシーズンで起こった“サイン盗み”発言が米で物議を醸している。疑いの目をかけられたアストロズのダスティ・ベイカー監督は「思っていることを好きなように言えばいい。私が困ることはない」と一蹴する一幕があった。
事の発端は10日(日本時間11日)のホワイトソックスの本拠地で行われたアストロズとのア・リーグ地区シリーズ第3戦。Wソックスのリリーフ右腕テペラが試合後に「疑わしい行いをしたという評判が彼らにはある。彼らの本拠地で行われた最初の2戦に比べて、今日の試合は空振りが多かったと思う」と、過去に大問題となった“サイン盗み”を匂わす発言をしていた。
この発言に米メディア「CBSスポーツ」も反応。テペラの指摘通りに第3戦はアストロズの本拠地で行った2戦よりもアストロズ打線の空振りが多かったこと、95マイル以上の打球の確率が低かったことに言及したが「たった1試合での成績というサンプルサイズのため、こういった数字が必ずしも何かを意味しているわけではない」と、サイン盗みが実際に行われたどうかは不明であることを伝えている。
これには“名指し”されたアストロズのベイカー監督も困惑。11日(同12日)の同戦は悪天候で中止となったが試合前の会見では「彼(テペラ)は思っていることを好きなように言えばいい。ホワイトソックスと試合するまで、彼の名前さえ聞いたことがなかった。そのせいで私が困ることは全くない」と一蹴した。
アストロズは球団史上初の世界一に輝いた2017年から翌18年にかけてサイン盗みを行っていたことが発覚しGM、監督が解雇されるなど大問題となっていた。今回は決定的な証拠もなく、テペラの発言が一人歩きする形となっている。
(Full-Count編集部)