打率1割台の控えが年俸21億円、16敗左腕が28億円… “コスパ最悪”の契約は?
「コスパ最高」はリーグ最多42発のタティスJr.ら
熾烈なポストシーズンに突入しているメジャーリーグ。米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」では、今季の費用対効果が最高だった契約と最悪だった契約を考察。キャリア最悪レベルの成績に低迷しながら、年俸21億円の野手のケースなどを「最悪」と判断している。
年俸100万ドル以下の選手は対象外。過去の成績など考慮せず、あくまで金額に対してどれだけの活躍をしたかで評価したという。槍玉に挙がったひとりは、カージナルスの二塁手マット・カーペンター。年俸1850万ドル(約21億円)で今季は130試合に出場したものの、先発は44試合。主に代打などで控えに回ることが多かった。3本塁打、21打点で打率.169で、メジャーデビューした2011年の成績を除き、あらゆる打撃指標でキャリア最低級であることを挙げた。
さらに「最悪」となったもうひとりが、ナショナルズの左腕パトリック・コービン。ダイヤモンドバックスから移籍1年目の2019年はワールドシリーズ制覇に貢献したものの、2020年は2勝7敗、防御率4.66。さらに今季は9勝を挙げた一方で、両リーグワーストタイの16敗で防御率5.82。6年1億4000万ドル(約159億円)の大型契約で、今季年俸の2440万ドル(約28億円)からは程遠い成績だった。
一方で「最高」と評価されたのは、パドレスの遊撃手フェルナンド・タティスJr.。年俸170万ドル(約1億9000万円)の今季はナ・リーグトップの42本塁打を放ち、同メディアも「今の段階では恐らく球界最高のコスパの良さだろう」と述べている。今季開幕前に14年総額3億4000万ドル(約385億円)の超大型契約を結んだが、年々増額していくような形態となっており、今季は最大限のコスパを発揮した。そのほか、年俸250万ドル(約2億8000万円)で39本塁打99打点をマークしたレイズの二塁手ブランドン・ロウも「最高」評価だった。
(Full-Count編集部)