エンゼルスが今オフ積極補強か 資金に「余裕がある」と米メディアが指摘するワケ
来季は大谷、トラウトら5選手の年俸が総額約127億円に達するという
今季は77勝85敗でア・リーグ西地区4位。2014年を最後にプレーオフから遠ざかるエンゼルスは来季こそ巻き返せるのだろうか。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は選手年俸の観点から来季のチーム構想を占っている。
エンゼルスは今季、高額年俸上位3選手がいずれも故障に苦しんだ。12年総額4億2650万ドル(約486億円)を結ぶマイク・トラウト外野手が36試合、7年総額2億4500万ドル(約279億円)のアンソニー・レンドン外野手が58試合、来季が5年総額1億600万ドル(約121億円)の最終年となるジャスティン・アップトン外野手は89試合出場にとどまった。
球団への批判は大型契約の選手が活躍できていないことに向けられており、ペリー・ミナシアンGMは「(2021年の総年俸額のロースターでも)勝てるチームになる方法は間違いなく、いくつかある」と述べている。今季の開幕ロースターに入った26選手の総年俸は約1億8000万ドル(約205億円)だった。
来季が保証されているのは上記の3人と大谷翔平投手、デビッド・フレッチャー内野手の5人で、大谷は今年2月に2年850万ドル(約9億6900万円)で合意、フレッチャーは4月に5年2600万ドル(約29億6300万円)で契約延長した。記事は大谷の年俸が「とてつもなく格安」と指摘した上で、この5人の年俸が総額1億1200万ドル(約127億6400万円)程度に達するため、球団がアクティブロースター残り21人に使える金額は約7000万ドル(約79億7400万円)になると予想される。