イチローとの“不思議な縁”、31歳右腕が語る幸運 米紙「絆が生まれている」
イチローとフェルプスの間に生まれた「絆」、米紙が特集
マリナーズに6年ぶりに復帰したイチロー外野手。スプリングトレーニングでは右ふくらはぎの張りや頭部への死球などアクシデントに見舞われながらも、開幕に向けて着実に歩みを進めている。そんなベテランについて米メディアがある選手との“奇縁”を特集している。米地元紙「USAトゥデー」電子版が伝えている。
今回、同紙が注目したのはイチローとデビッド・フェルプス投手の関係性。ここまでメジャー通算225試合に登板している31歳の右腕は2012年にヤンキースでメジャーデビュー。それはシーズン途中にイチローがマリナーズからトレードで加入してきた年だった。
記事ではフェルプスがその後、2015年にマーリンズ、2017年途中にマリナーズに移籍したこと、一方のイチローも2015年にマーリンズ、今季マリナーズに復帰したことに言及。2選手の不思議な縁について掘り下げている。
同紙は、ある日のマリナーズのクラブハウスのロッカールームでフェルプスがイチローの姿に気付いた時の様子を紹介。「言葉は交わさない。握手もない。だが、そこに絆は生まれている。彼らはお互いを見やると、頷き合う。そして、別れるのだ」とレポートし、「長い間、チームメート同士というのは選手にとって珍しいことではないが、スズキ―フェルプスの関係は3つの球団で7年に渡り続いている」と伝えている。
そんなフェルプスは44歳のベテランに大きな敬意を抱いているようで、「メジャーで毎年、彼と同じチームでプレーできる自分は幸運なんだ」とコメント。同紙によると、イチローの復帰前にはスコット・サービス監督から監督室で同選手の獲得に関して相談を受けたといい、フェルプスは「自分は、彼はプロフェッショナルで、チームの勝利に貢献してくれると言ったんだよ」と振り返っている。