イチローの開幕戦出場は…監督が説明「100%でなければ、プッシュしない」
出場予定だったオープン戦は欠場、本人は「後戻りはできない」
マリナーズのスコット・サービス監督は、25日(日本時間26日)のオープン戦パドレス戦での試合復帰が急遽“延期”となったイチロー外野手について、現時点での懸念材料は頭部に死球を受けた影響ではなく、14日(同15日)の試合で張りを訴えた「ふくらはぎ」にあると説明。29日(同30日)のインディアンスとの開幕戦出場については「彼が100%でなければ、プッシュしない」と慎重な姿勢を示した。
イチローは23日(同24日)のレンジャーズ傘下マイナーとの練習試合で頭部に死球を受けて退場。脳震とうテストでも問題なかった。24日(同25日)には「明日出ますよ」とこの日のパドレス戦出場を明言していたが、この日は全体練習に参加したものの、オープン戦にもマイナーのゲームにも出場せず。「もう1度、後戻りはできない」と説明していた。
パドレス戦終了後、サービス監督はクラブハウスの前でイチローの現状を説明。「イチローは明日、マイナーリーグでプレーする。トップチームはオフだが、夜の試合に出ることになる。外野でプレーしてもらおうと思っている。現時点での悩みはふくらはぎだ。我々は彼が100%でいることを確認したい。彼には明日の夜にプレーして、5、6イニングぐらい出てもらって、翌日の状態が良ければ、最後の試合に出場する。それが今の計画だ」と話した。
問題は右ふくらはぎの状態。14日のジャイアンツ戦で異変を訴え、初回の守備に就いただけで打席には立たず交代。その後、実戦復帰していたが、まだ不安を残しているという。開幕戦のアクティブロースター25人に入るかも、決まっていない。
「開幕のプランは決めたか? ノーだ。私はイチローとコミニケーションを何度も続けている。彼も自分に正直に話してくれているけれど、我々も彼が100%でなければ、彼をプッシュできない。彼もクラブもいいスタートを切ることが大事。あと数日間で、彼にいい感触を取り戻してもらう。今はまだわからない」
サービス監督の表情は最後までキャンプ地ピオリアの青空のように晴れることはなかった。残り4日。44歳のレジェンドは聖地セーフコフィールドでの開幕戦までに華麗な復活を果たすことができるのだろうか。
(Full-Count編集部)