25年ぶりVオリックスの眼力に間違いなし? 吉田正、宮城ら“ドラ1力”を検証
投手では宮城が13勝、山崎福&田嶋は8勝をマークした
10月11日に行われた「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」では支配下で77人、育成で51人、計128人が12球団から指名を受けた。プロ入りしてしまえば、指名された順位は関係ない、とはいうものの、やはりドラフト1位指名選手はファンの期待も大きいもの。では、各球団の過去のドラフト1位はどれくらい育っているのか。近年の“ドラ1力”を検証してみよう。
1996年以来25年ぶりにパ・リーグを制したオリックスは2010年から今年までの12年間で投手8人、野手4人を1位指名した。2010年の後藤駿太は1年目から開幕スタメンで起用され、15年には自己最多の135試合に出場。近年は主に代走、守備固めでの出場が多い。11年の安達は2年目に遊撃手のポジションをつかんだ。16年に国指定の難病「潰瘍性大腸炎」を発症したが、その後も病気と闘いながらプレーを続けている。
12年1位の松葉貴大は2年目に8勝をマーク。19年シーズン途中に交換トレードで中日へ移籍した。13年の吉田一将は16年に54試合、18年に58試合登板とブルペンを支えたが、今季終了後に戦力外を通告された。14年1位の山崎福也は昨年から先発ローテに定着。今季は自己最多の8勝を挙げた。
15年1位の吉田正尚は、3年目の18年から昨年まで3年連続ベストナインに選出。昨年は打率.350で初の首位打者に。今季も死球で右尺骨を骨折して離脱するまで打率.339をマークし、2年連続首位打者に輝いた。16年の山岡泰輔は19年に最高勝率のタイトルを獲得。今季は右肘痛で6月に離脱、9月に手術を受けた。
17年の田嶋大樹は今季自己最多の8勝をマーク。18年の太田椋は今季53試合出場で確実に1軍の戦力になりつつある。そして19年1位の宮城大弥は2年目の今季13勝、防御率2.51をマーク。山本由伸とともにローテーションを支えた。昨年は将来性あふれる山下舜平大、そして今年は即戦力と評価される椋木蓮を1位指名。2022年シーズンでの飛躍が期待される。