惜しい打撃2冠王、盗塁王は故障離脱がなかったら…タイトル逃したパの強者たち

ロッテのブランドン・レアード(左)と西武・若林楽人【写真:荒川祐史】
ロッテのブランドン・レアード(左)と西武・若林楽人【写真:荒川祐史】

投手主要タイトルはオリックス・山本由伸が4冠独走奪取

 パ・リーグの全日程が30日に終了し、タイトルホルダーも決まった。盗塁部門では西武・源田壮亮内野手、ロッテ・和田康士朗外野手、ロッテ・荻野貴司外野手、日本ハム・西川遥輝外野手の4人が24個で獲得した。4選手が同時に盗塁王を獲得するのはセ・パ両リーグで初めて。30個未満でのタイトルはリーグ初の“珍事”など記録ずくめだった。

 一方で、あと少しでタイトルを逃した選手たちもいる。ロッテのブランドン・レアード内野手は29本塁打、95打点をマーク。本塁打部門でトップのオリックス・杉本に3本差。打点部門では楽天・島内にわずか1点差だった。日本ハム時代の2016年本塁打王以来の個人タイトル獲得はならなかった。

 史上初の4選手同時受賞となった盗塁部門で惜しまれるのは、リーグ5位・21盗塁のソフトバンク・周東右京内野手と同6位・20盗塁の西武・若林楽人外野手か。周東は不動のリードオフマンとして昨季50盗塁で盗塁王を獲得したが、今季は70試合で打率.201と不振。9月11日に右肩手術を受けて今季絶望となった。ドラフト4位の若林は5月30日の阪神戦の守備中に左膝を負傷。左膝の前十字靭帯損傷と診断された。今季途中から1番打者として活躍。離脱前まで20盗塁はリーグトップだっただけに、惜しまれる戦線離脱となった。

 投手部門のタイトルはオリックス・山本由伸が最多勝利、最優秀防御率、最多奪三振、勝率第1位と4部門を独占した。防御率は唯一の1点台となる1.39、18勝は2位のオリックス・宮城に5差、206奪三振も2位の楽天・則本に54個差をつけるなどと他の追随も許さない“独走状態”だった。最多38セーブのロッテ・益田直也投手も2位のオリックス・平野に9差、42ホールドポイントで最優秀中継ぎの日本ハム・堀瑞輝は2位のロッテ・佐々木千に8差を付けた。

(Full-Count編集部)

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