盗塁王、新人記録、2桁勝利、投手3冠… 阪神2020年ドラフト組は1軍&2軍で存在感
ドラ1・佐藤輝明はチームトップの24本塁打、球団新人記録を更新
今シーズン惜しくも優勝を逃し、リーグ2位でレギュラーシーズンを終えた阪神。4人のタイトルホルダーが誕生したが、盗塁王を獲得した中野拓夢内野手らルーキー勢の活躍も目立った1年となった。即戦力、将来性を示した新人たちを改めて振り返ってみる。
ドラフト1位の佐藤輝明内野手はチームトップの24本塁打をマークするなど126試合に出場し打率.238、64打点をマーク。シーズン後半は調子を落としたが球団新人の最多本塁打記録を更新するなど、自慢の長打力を発揮した。
同2位の伊藤将司投手は、23試合に登板し10勝7敗、防御率2.44と先発ローテの一角として活躍。球団新人としては2013年の藤浪晋太郎以来となる2桁勝利、左腕に絞れば1967年の江夏豊氏以来、球団史上2人目の快挙だった。
下位指名6位の中野は正遊撃手として135試合に出場し、打率.273、1本塁打36打点、30盗塁。新人の盗塁王は2019年の近本に続く史上4人目だった。また、盗塁死がわずか2つで成功率.938と安定した数字も目立った。
1軍だけではなくファームでは同5位の村上頌樹投手が最優秀防御率(2.23)、最多勝(10勝)、勝率1位(.909)の「投手3冠」を達成。1軍では2試合に登板し0勝1敗、防御率16.88だったが来季に向け期待の持てる成績を残したと言えるだろう。
その他にも同4位の榮枝裕貴捕手は2軍で47試合に出場し打率.257、1本塁打18打点。正捕手としてファームの優勝に導く活躍を見せ、来季は梅野隆太郎、坂本誠志郎にプレッシャーをかける存在になりそうだ。同8位の石井大智投手も、開幕1軍を勝ち取った。阪神の2020年ドラフトは将来、大当たりの年だったと語り継がれるかもしれない。
(Full-Count編集部)