新人王3人&栗林“当たり”続出、来季が正念場の選手も…広島ドラ1の貢献度は?

広島・大瀬良大地、野村祐輔、小園海斗、森下暢仁(左上から時計回り)【写真:福谷佑介、荒川祐史】
広島・大瀬良大地、野村祐輔、小園海斗、森下暢仁(左上から時計回り)【写真:福谷佑介、荒川祐史】

小園は3年目で規定打席到達、栗林は37セーブ&防御率0点台

 周囲からの期待を集める「ドラフト1位」の選手たち。プロに入れば順位は関係ないとは言うものの、やはり期待値は高い。では、各球団の過去のドラフト1位はどれくらい育ち、期待に見合った活躍はできているのか。球団ごとに近年の“ドラ1力”を検証してみよう。今回は3年連続Bクラスとなった広島。

 2010年から昨年までの11年間で投手7人、捕手1人、内野手1人、外野手2人を1位指名し、2011年1位の野村祐輔投手、2013年1位の大瀬良大地投手、2019年1位の森下暢仁投手と、3投手が新人王を受賞している。単独指名だった野村は2016年に最多勝&勝率第1位、広島、阪神、ヤクルトの3球団が競合した大瀬良は2018年に最多勝&勝率第1位、単独指名の森下は侍ジャパン東京五輪代表として日本の金メダル獲得に貢献した。

 今季、大瀬良は10勝、森下は8勝を挙げたが、野村は初の未勝利に終わった。昨年の1位・栗林良吏投手は53試合登板で新人最多タイの37セーブを挙げ、防御率0.86の大活躍。新人王の有力候補に挙げられている。

 2010年1位の福井優也投手は1年目に8勝を挙げるなど活躍。2019年に楽天にトレード移籍し、今季は救援で19試合に登板した。2015年1位の岡田明丈投手は2年目に12勝を挙げたが、この2年間は1軍登板なし。2016年1位の矢崎拓也投手は今季4登板、白星は1年目に挙げた1勝にとどまっている。

 野手では2012年1位の高橋大樹外野手が今オフに戦力外通告を受けた。今季は1軍出場機会なし。NPB通算49試合、20安打、打率.253、1本塁打だった。2014年1位の野間峻祥外野手は2018年に126試合出場、打率.286、17盗塁をマークしてチームの優勝に貢献。今季は74試合出場、打率.272だった

 2017年夏の甲子園で1大会最多の6本塁打を放った中村奨成捕手は2球団が競合し、広島へ。昨年1軍デビュー(4試合出場)し、今季は39試合に出場。打率.283、2本塁打だった。2018年1位の小園海斗内野手にはソフトバンク、オリックス、DeNA、広島の4球団が手を挙げた。1年目から58試合に出場し、今季は113試合出場で初めて規定打席に到達。134安打、打率.298をマークした。来季の更なる飛躍が期待される。

(Full-Count編集部)

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