カブスに溶け込むダルビッシュ 指揮官が明かす秘訣は「英語が上手い」
オープン戦最後の登板となった27日のレッドソックス戦は3回2失点だった
26日(日本時間27日)のレッドソックス戦でオープン戦最後の登板に臨んだカブスのダルビッシュ有投手。シーズン開幕に向けて最終調整の場となったマウンドは3回2失点(自責1)と、まずまずの投球を披露した。
この日は初回2死からラミレスに右前安打、モアランドに三塁内野安打を許したものの、ボガーツを二飛に打ち取り、無失点の立ち上がり。2回にデバースに四球を与え、盗塁とホルトの二ゴロで2死三塁となると、レオンへの初球を投じた後に捕手からの返球がダルビッシュの頭上を越える悪送球になって走者が生還。1点を失った。3回は1死一、三塁でモアランドの二ゴロの間に失点。3回4安打1四球2失点、防御率2.79となり、4試合のオープン戦登板を終えた。
ダルビッシュのカブスでのシーズン初登板は3月31日(同4月1日)のマーリンズ戦。カブスの先発投手陣にあって中核としての役割を期待されているダルビッシュだが、首脳陣、そしてチームへの適応は、すこぶる順調に進んでいるようだ。
カブスを率いるジョー・マドン監督は、この日の試合前に地元紙「シカゴ・トリビューン」のインタビューに対して、こう語っている。
「彼は、私とコーチのやり取り、そして(彼自身が)交わす捕手とのやり取りの仕方を気に入っているんだ。先行きは明るくなると思う。彼とは本当にうまくコミュニケーションを取ってきているんだ」
ダルビッシュとのコミュニケーションが円滑に進んでいる要因に、マドン監督は右腕の“英語力”の高さを挙げる。「彼が英語がうまいということは本当に良いことだね。なぜなら私の日本語はかなり酷いからね。彼の(英語力の)おかげで、彼と会話をするのがかなり容易くなっているよ。本当に喜ばしいことだね」と右腕の“英語力”に感服し、それがチームへの適応の重要な助けになっているという。
オフに行なったカブスとの面談の際にも、通訳無しで3時間半に渡って球団幹部とのミーティングを行っているダルビッシュ。異国の地で活躍するために重要な要素となるコミュニケーションに不安はなし。2018年シーズンでの活躍に、期待は膨らむばかりだ。
(Full-Count編集部)