ヤクルト奥川恭伸、プロ初完投初完封 CS初戦で“マダックス”達成、窮地脱出で雄叫び
ヤクルトは初回に塩見の好走塁、サンタナの2ランで3点を先制
■ヤクルト 4ー0 巨人(CSファイナル・10日・神宮)
ヤクルトは10日、本拠地・神宮球場で行われた巨人との「JERA クライマックスシリーズ セ」ファイナルステージ初戦に4-0で勝利した。初回にサンタナの2ランなどで3点を奪うと、初戦を任された奥川が9回まで無失点で投げ抜き、プロ初完封。アドバンテージを含めて2勝0敗とした。
ヤクルトは初回、先頭の塩見が左中間を破る二塁打で出塁。1死一、三塁で村上の遊飛で塩見が本塁へ生還する好走塁を見せて先制点を奪った。さらに続くサンタナが左翼スタンドへ。2ランで一気に3点のリードを奪った。
このリードを若き右腕・奥川が守り抜いた。初回から巨人打線を翻弄。5回には1死一、三塁のピンチを招いたものの、代打・亀井、代打・八百板を抑えてマウンド上で雄叫びをあげた。巨人打線に最後まで得点を許さずに完封。プロ2年目の奥川はこれがプロ初完投初完封。98球で投げ抜き、CSというプレッシャーのかかる大舞台で100球未満で完封する“マダックス”を達成した。
巨人は先発の山口が初回にいきなりつかまった。犠飛とサンタナの2ランで3点を奪われて4回で降板。7回には3番手の畠が塩見に適時二塁打を浴びて痛恨の4点目を献上した。打線も奥川の前に沈黙。大事な初戦で2年目右腕にプロ初完封を許した。