大谷翔平、低迷エ軍で輝くシルバースラッガー賞の価値 米記者「クレイジー」
ジ・アスレチック「彼は勝負してもらえる状況がほとんどなかった」
エンゼルス大谷翔平投手は11日(日本時間12日)、ポジション別に最も打撃に優れた選手に贈られるシルバースラッガー賞にア・リーグ指名打者部門で初選出された。日本選手ではイチロー以来12年ぶり史上2人目の快挙。米メディアは、マイク・トラウト外野手ら主力の多くを怪我で欠く中、“孤軍奮闘”した二刀流右腕を改めて称えた。
地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」は「オオタニがDHでシルバースラッガー賞に輝く」の見出しで「ショウヘイ・オオタニがコレクションにまたしても賞を加えた」と伝えた。大谷は今オフ、これで“7冠”となった。
米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のサム・ブラム記者は「今季の打撃で最も印象深いこと」を考察。トラウトやアンソニー・レンドン内野手、ジャスティン・アップトン外野手といった主力が怪我のためでシーズン大半でプレーできなかったことを受け、次のように述べている。
「彼は勝負してもらえる状況がほとんどなかった。マドン監督が試みたのは、フレッチャーやゴセリンを彼の後ろで打たせることだった。(大谷の)後ろでトラウトが打てば彼はもっと活躍できていた可能性があったと考えると、クレイジーなことだ。にもかかわらず、オオタニは打撃で驚愕のシーズンを送った。シーズン最終月はスローダウンしたことは確かだった。しかし彼はこの賞に相応しい人物だ」
トラウトは今季36試合、レンドンは58試合、アップトンは89試合出場にとどまった。そんな中で46本塁打、100打点、103得点、OPS.965をマークした大谷を称賛している。
(Full-Count編集部)