イチロー、間に合った 5年ぶり開幕スタメン決定、指揮官が明言「イエス」
キャンプはアクシデント続きも…メジャー18年目は開幕スタメン
マリナーズのイチロー外野手が29日(日本時間30日)の開幕戦・インディアンス戦にスタメン出場することが決まった。開幕前日練習が行われた28日(同28日)、スコット・サービス監督が明らかにした。キャンプではアクシデントが続いたイチローだが、マリナーズに6年ぶりに復帰したメジャー18年目のシーズンも開幕にしっかりと合わせてきた。開幕スタメンは2013年以来5年ぶりとなる。
イチローは今季の契約が遅れ、キャンプに遅れて合流。さらに、14日(同15日)のオープン戦で右ふくらはぎの張りを訴え、打席に立つことなく交代。その後、復帰したものの、23日(同24日)のレンジャーズ傘下マイナーとの一戦では頭部死球を受けて交代した。
脳震とうのテストでは問題がなく、25日(日本時間26日)のオープン戦・パドレス戦で復帰予定だったが、右ふくらはぎの状態を考慮して急遽欠場。しかし、26日(同27日)のレンジャーズ傘下マイナーとのゲームで実戦復帰し、5打数1安打。さらに、27日のロッキーズ戦では左翼の守備でも軽快な動きを見せ「あの時に戻りたいと言うのはあるけど、それはどんな時でもそうだからね。悪いことが起こったときは。ま、でも、あれをやっておけば良かったということはないですね」とキャンプを振り返っていた。
サービス監督は「イチローは(メジャー)クラブに残った。彼にとってクレイジーな春だった。契約が遅れて、ふくらはぎの怪我もしたが、ここ数日で我々に十分な姿を見せてくれた。彼は打線の下位を打つことになるが、いろいろな形で手助けをしてくれると願っている。明日の夜(29日開幕戦)はラインナップに入る」と説明。先発するのか問われると「イエス」と力強く語った。27日には「前に怪我してからは、もう一度セーフコ・フィールドに立つと言うことが僕の目標になりましたね。まず、そこですね」と話していた背番号51。44歳の「鉄人」は、本拠地で大歓声を浴び、開幕戦のグラウンドに立つことになる。