イチロー、開幕前日練習後の一問一答「仰木監督がさせてくれた思いに近い」
「9番・左翼」で先発へ「セーフコ・フィールドに立つことが大きな目標だった」
マリナーズのイチロー外野手が29日(日本時間30日)の開幕戦・インディアンス戦に「9番・左翼」でスタメン出場することが決まった。スコット・サービス監督が28日(同29日)の開幕前日練習後に明らかにした。
今季は契約が遅れ、右ふくらはぎの張り、頭部死球などアクシデント相次いだイチロー。それでも何とか間に合わせ、チームも開幕スタメンでの起用を決断。本人は「なかなかこういう気持ちになることはない」としみじみと話し、20歳の時の恩師・仰木彬監督との思い出話を明かした。
以下が開幕前日練習後のイチローの一問一答。
――「9番・左翼」で先発へ。
「いやぁもう、なかなかこういう気持ちになることはない。今まで、アメリカでは少なくともなかったし、ここまで我慢してくれて、最終的にこの判断をしてくれたことというのは、途中から入ってきて、怪我をした選手に対する扱いではないですからね、これは。当時、仰木監督がそういう思いにさせてくれたんですけど。僕が20歳のときね。それに近い感覚がある。この判断は…びっくりしました」
――いつ伝えられた?
「外野に監督が来たとき」
――明日の開幕戦への思いは?
「まず、セーフコ・フィールドに立つことが大きな目標でしたから、途中からは。こんなギフトがあるなんて思いもよらなかったですから。こんなに人の思いに応えたいっていう気持ちになったことって、久しぶりだなと思いますね」