ハム新助っ人ロドリゲス、人生初の開幕投手を告げられ「ビックリした」
栗山監督から託された開幕マウンドへ、「100%の力を出したい」
日本ハムのブライアン・ロドリゲス投手が30日、西武との開幕戦(札幌ドーム)に先発する。メジャー経験のない26歳の新助っ人は、人生初の大役に「100%の力を出したい」と気合十分だ。
本拠地での練習を終えて報道陣に囲まれた196センチ右腕は、はやる気持ちを抑えるように時折笑みを浮かべた。「ライオンズはとても打力のあるチームと聞いているが、抑えられるように頑張りたい。準備はできている」。
オープン戦は5試合に登板して防御率は4.05。当初はけん制やクイックに難があったが、毎日課題改善に取り組み日々成長している。最終登板した23日ヤクルト戦では5回6安打2失点にまとめた。
栗山英樹監督から監督室に呼ばれて、開幕投手を告げられたのは27日。「監督からは『任せます。信用しているから頑張ってください』と言われた。本当に思ってもみなかったのでビックリした。でも、楽しみだし、幸せな気持ちでいっぱいになった」と喜びを噛み締めた。
初めて新外国人に大役を任せた栗山監督は「チームが勝つために、5人の外国人選手を含めた今の形の中で一番いい形、勝ちやすい形を考えた」と説明した。これまでは早い段階で開幕投手本人に自らの思いを伝えてきたが、昨季開幕投手を務めた有原航平投手が右肩炎症で出遅れたため方針転換。外国人登録枠(4人)の中で、5人いる外国人選手の力を最大限活用するため、まずは真っ先にロドリゲスをマウンドに送り込む。
4万人の観衆が埋め尽くす球場で投げるのは、ロドリゲスにとって初めてのこと。「緊張感はあるけれど、いい意味の緊張。ファンにはたくさん来てほしいし、サポートしてほしい」と呼びかけたドミニカン。4万人の声援をバックに異国の地で第一歩を踏み出す。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)