鈴木誠也には9球団超が興味 代理人ウルフ氏が明かす「金額以上に重要なことがある」
ロックアウト前の決着には否定的「私たちは反対している」
ポスティングシステムを利用してメジャーリーグ移籍を目指す広島の鈴木誠也外野手の代理人を務めるジョエル・ウルフ氏が28日(日本時間29日)、オンライン会見を行った。MLB球団との交渉期間が始まっている鈴木誠について、関心を持っている球団は「8球団より多く、15球団未満だ」と語った。
鈴木誠は今季132試合に出場して打率.317、38本塁打88打点をマーク。6年連続で3割25本超を放ち、野球日本代表「侍ジャパン」の4番打者として金メダル獲得にも貢献した。広島がポスティングによるメジャー挑戦を容認。MLB機構が21日(同22日)にメジャー各球団へ契約可能選手として通達し、交渉期間がスタートした。
この日、メディアの取材に応じたウルフ氏は9球団以上が関心を示していると明言した上で「金額だけの話ではない。金額以上に重要なことがある」とコメント。移籍先を決める前に、スプリングトレーニング地や本拠地スタジアムを訪れて環境を確認したい意向を鈴木誠本人が持っているとも明かした。
MLBでは選手会との労使協定が12月1日(同2日)に失効する。失効期限までに新労使協定が合意しなければ、ロックアウトが行われる見通しでMLBの全ての機能が停止することになる。移籍交渉なども行うことはできなくなる。これを見越してか、大物FA選手たちの去就が続々と決まっているが、ウルフ氏は鈴木の交渉について「ロックアウト前に契約をしたいと思っている球団もあるが、私たちは現時点では反対している」と決断を急がない考えを示していた。
(Full-Count編集部)