なぜ鷹は千賀とオプトアウト付き5年契約を結んだか? 長期契約にある双方のメリット
今季の年俸4億円から2億円増の6億円で5年契約を結んだ
ソフトバンクの千賀滉大投手が5日、本拠地PayPayドーム内の球団事務所で契約更改交渉を行い、2億円増の年俸6億円で5年契約を結んだ。契約を破棄できるオプトアウトが付く。今季取得した国内FA権は行使せず、来季も残留することになり「今年1年、不甲斐なさもありましたし、チームの成績もですけど、納得できるものではなかった。それが今回の大きな理由になった」と語った。(金額は推定)
かねてからメジャーリーグ挑戦の夢を持ってきた千賀。今回の5年契約はソフトバンク側、そして千賀側の双方の希望を叶える形で決着した。千賀は順調にいけば、海外FA権を取得する。今回結んだのは変動制の5年契約だが、契約破棄条項であるオプトアウト付き。千賀がメジャー挑戦を希望すれば、契約を破棄してメジャー球団と契約が可能となる。
その一方で、オプトアウトできるのはメジャーリーグ移籍を目指す場合のみ。国内他球団へ移籍することはできない。交渉を終えた三笠杉彦GMは「彼がメジャーへ移籍しないとなった時には、ホークスでプレーをしてくれるというメリットがある。ずっとホークスでプレーしてくれることが我々としては嬉しいことですが、メジャーでプレーしたいという夢、希望がある。その2つを叶える、どちらか選ぶことにはなるが、両者の考えを話し合って、意見交換した中で至った結論がこういう形になった」と説明していた。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)